11月19日、ニューヨークのブルームバーグ市長は21歳以下へのたばこ販売を禁止する条例案に署名するとともに、たばこ1箱の最低価格を10.5ドルに引き上げた。
アメリカ連邦法では最低年齢は18歳に決められており、一部を除くほとんどの州が18歳に設定している。同条例が主要都市で署名されたのは初めてで、最高年齢となった。署名された条例は180日後から発効される。
元喫煙者でもあるブルームバーグ市長は「年齢を引き上げることによって中毒性のあるたばこから若者を守ることができる」とコメントした。市の保健センターによれば市内には18から20歳の喫煙者が2万7000人おり、21歳になる前に吸い始めるケースがほとんどと言われている。しかし、個人の判断にまかせるべきという反論や購入年齢が規制されただけではたばこをやめることにはつながらないなどと条例を疑問視する声も上がっている。
ニューヨーク在住の喫煙女性は「年齢を引き上げるのはいいが、購入禁止というだけで親や年上の人が買えば吸うことができるこの条例はいまいち意味が分からない。まだ多くの課題がありそうだ。ただでさえ市内でたばこを買うのは高いのに、最低価格を引き上げるのも賛成できない。違法行為をしているわけではないのに、喫煙者の居場所がどんどんなくなっていく」と話していた。