11月28日のサンクスギビング(感謝祭)の翌日に開催される超格安セール「ブラックフライデー」を間近に控え、マンハッタン中のデパートがクリスマスディスプレーを次々に開始した。
サンクスギビングからクリスマスまでのショッピング・シーズンの売り上げは、米国の年間小売り売り上げの40%以上といわれている。1950年代に各デパートが集客目的にこぞってクリスマスディスプレーを始めたことがきっかけとされ、今では冬の風物詩としてクリスマスに向けてニューヨークの街を彩っている。
今年最も早くクリスマスディスプレーを披露したのはマンハッタン5番街に位置する高級デパート「Lord&Taylor(ロード&テイラー)」。毎年クラシックなディスプレーが特徴的な同デパートの今年のテーマは「ヴィンテージ・ニューヨークシティ」。ニューヨークの昔の風景や人々の様子を描いたディスプレーは9カ月かけて50人以上のスタッフによって制作された。
今月22日には老舗デパート「Macy's(メーシーズ)」のオープニングイベントが開催され、ブロードウェーミュージカル「シンデレラ」が登場。今年のテーマでもある 「Dream...and Believe」にあった劇中の代表曲を歌い上げ、夢あふれる時間を届けた。シンデレラと共に行ったカウントダウンを合図に、ディスプレーが一斉に公開。クリスタルを基調に少年の夢見る世界を描いたディスプレーを背景に、記念写真を撮る人であふれかえった。
そのほかのデパートも次々にディスプレーを公開し始めたほか、世界的にも有名なロックフェラーセンターの特大クリスマスツリーの点灯式が12月4日に予定されるなど、ホリデーシーズンに向けて街並みがクリスマス仕様に変化している。