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葉加瀬太郎さん、NYでコンサート-拍手に包まれた2時間

侍のようなポーズを決めた葉加瀬さん

侍のようなポーズを決めた葉加瀬さん

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 ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんが12月5日、ニューヨークの「TOWN HALL」(123 West 43rd St.)でニューヨーク公演を行い、終始拍手喝采のコンサートを繰り広げた。

コンサートを行った葉加瀬さん

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 黒のジャケットにはかまをイメージさせるパンツ姿で登場した葉加瀬さんは、ステージ中央で弓を刀のように差し出しポーズを決めた。侍のような葉加瀬さんの大胆なパフォーマンスに、会場は大きな拍手で包まれた。

 7年前からロンドンに住んでいるという葉加瀬さんは、外国に住めば住むほど日本を考える機会が多くなり、アルバム「JAPONISM」の制作にあたり日本の文化を自分の音楽に取り入れたかったと話す。序盤では組曲「NIPPON」の「MATSURI」と「HANA」を演奏し、会場を沸かせた。日本にいるときよりも純粋に愛国心が大きくなり、その気持ちを素直に音楽にできる機会「Visit Japanプロジェクト」で、日本に旅をしに来てほしいという思いで書いた曲だと語った。

 会場の9割以上は日本人で埋め尽くされていたが、葉加瀬さんは流ちょうな英語でMCを開始。曲の合間にはユーモアのあるMCで笑いを誘った。一曲終わるごとに観客に向かってお辞儀をする姿は日本人らしく、まさに和と洋をミックスさせた舞台となった。

 終盤に差し掛かると葉加瀬さんは観客に手拍子を誘い、会場のボルテージは最高潮に達した。「情熱大陸」が流れると会場全体から歓声が沸き起こり観客は総立ちとなった。バンドメンバーが名物「はかせんす」を取り出し生き生きと踊り、観客も飛び跳ねたり手を振ったりと大いに楽しんだ。観客席脇でも同ホールのスタッフがノリノリで踊り始めるなど、ニューヨークならではの光景が見られた。

 公演後、葉加瀬さんは「コンサートの一番良いところは2時間みんなで一緒になって一緒に盛り上がる。終わってから外にでた瞬間に『あぁー寒いなー、ラーメンでも食ってくか』とすぐに日常に戻っていく。でも家に帰ってベッドに入って目を閉じると、何か今日のフラッシュバックが戻ってくるはず。ここからが音楽の仕事で、そこから皆さんが頭の中で音楽をねつ造していく。そして日々の生活の中でふっと思い出して音楽を使う。その種を植えるのが今日のコンサート。そこが僕が信じている音楽の力」と話し、「ニューヨークにはもちろんまた戻ってくる」と力強く語った。

 ラーメンが好きだと話す葉加瀬さんは、コンサート当日の昼食に有名ラーメン店「Totto Ramen」に、開店30分前から並んだというエピソードも明かした。

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