例年以上に厳しい寒さが襲うと予想される今冬のニューヨーク。12月2週目には最高気温が1度となり、市内では雪が降り積もった。このまま厳冬に突入していくと思われたが、21日には最高気温18度、22日には22度を記録し、冬から一転して春を思わせるような日が訪れた。
一段と暖かくなった22日の日曜には半袖姿の若者や、ダウンやコートを脇に抱えて歩く人など、普段よりも多くの市民が外出している様子が見られた。ショッピングエリアとして人気のソーホーは、クリスマスギフトを大量に購入する人であふれた。クリスマスシーズンにふさわしくない気候が続く中、市内ではホリデーイベントも開催。インテリアショップ「ABCカーペット&ホーム」(888 Broadway)では、サンタと一緒に写真が撮れる撮影会に子連れ家族の大行列ができた。
クリスマスイブから当日に掛けては再び急激に冷え込み、最高気温はマイナス1度と予想されている。市民は気温の変化に戸惑いを隠せない一方、ホワイトクリスマスへの期待も高まっている。
ニューヨーク在住の女性は「最近は気温の変化が激しく、風邪をひいてしまって体がついていけない。でもクリスマスはずっと楽しみにしていたから、ホワイトクリスマスになったらうれしい」と話す。