
3月17日、アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックの命日を祝う祭日「セント・パトリックスデー」として、ニューヨーク各地で朝から夜までお祭り騒ぎが続いた。
アイルランド系移民の多いニューヨークでは、5番街を封鎖して世界一大きいと言われるセント・パトリックスのパレードが行われた。11時から始まったパレードには、平日にもかかわらず多くの見物客が訪れた。アイルランドの伝統衣装「キルト」に身を包んだパレード隊がバグパイプを持って演奏したり、曲に合わせて踊ったりと、大いに盛り上がった。参加者はアイルランド系移民に限らず、人種を越えて伝統的祭日を祝った。
緑色の服や小物を身に付けて祝う同祭日は「緑の日」とも呼ばれ、市内には朝から緑に身を包んだ市民があふれた。市内のバーも緑・白・オレンジの国旗や風船を飾り、通常よりも早くに営業を開始。市内の至る所でビール片手に祝う姿が見られ、昼過ぎには酔っぱらいながら楽しそうに街を歩く若者も多くいた。