ミュージカル「Les Miserables(レ・ミゼラブル)」が3月23日から、ニューヨークのブロードウェー「Imperial Theatre(インペリアル劇場)」(249 W 45th St.)で上演されている。11年ぶりに新演出を加えて戻ってきた作品は初日から大盛況となっている。
同作品は1985年にロンドンで初演されてから世界各地で25年以上公演を続けており、ミュージカル史上最長ロングラン記録を保持している。1990年~2003年は、ニューヨークの同劇場で公演を行っていた。ブロードウェー公演の休止後もその人気は衰えることがなく、世界中で人気を築いてきた。2012年には映画版が公開され、アカデミー賞助演女優賞受賞などの大ヒットを受け、今回ブロードウェーでの再上演が実現した。
原作者ヴィクトル・ユゴーの小説を基にパンを盗んだ罪で過去を持ちながらも市長の地位にまで上り詰めた主人公ジャン・バルジャンの生涯を19世紀フランス革命などの時代背景とともに描いた。自由を求めて奮起する民衆の姿など描く作品のプロデュースは映画版も手掛けたキャメロン・マッキントッシュさんが務めた。今回の再上演のために新演出が加わり、これまで使われていた回転式舞台をなくし、舞台背景には原作者の絵を使用うなど人間ドラマを濃厚に表現している。
公演初日には同ミュージカルの長年のファンや、映画版を見てファンになったという若者まで、幅広い客層で劇場は埋め尽くされた。
チケットは57ドル~250ドル。オンライン・各チケット販売所などで販売している。月曜休演。