日本と同様、ニューヨークでも花粉症が市民を悩ませている。マスクをする文化のないニューヨークの人々は、日本人と異なる花粉症対策を試みている。
スギ花粉が少ないニューヨークでは、プラタナスやオークなどがこの時期の代表的な花粉とされている。薬局では、くしゃみを繰り返し目を真っ赤にしながら薬剤師に相談する人々の姿が多く、花粉症用の薬売り場を拡大している。
ニューヨーク最大のグリーンマーケット「ユニオンスクエア・グリーンマーケット」(E 17th St.)に出店している人気の蜂蜜屋「Andrew's Local Honey(アンドリューズ・ローカル・ハニー)」では、通常の蜂蜜と共に「花粉症用」蜂蜜を販売。訪れた客が薬剤師と相談するかのように、花粉症についての悩みを店員に打ち明けながら蜂蜜を選ぶ様子も見られる。
ニューヨーク産の同蜂蜜は花粉を微量含んでいるため、毎日摂取すると身体に抗体ができるという。ただの蜂蜜ではなく、「ローカル」な蜂蜜であることが重要だと店主は話す。同店の蜂蜜を長年使い続けているという客は「昔は本当にひどい症状だったが、今は薬もほとんど飲まないくらいにまで緩和された」とうれしそうに語った。