ニューヨーク市の公立図書館は9月から、無料でポータブルWi-Fiの貸し出しを始める。
ニューヨークの世帯約27%がブロードバンドへのアクセスができない環境で、図書館で1日1回40分という時間制限のあるインターネット環境で生活している。そうしたインターネット利用の格差を埋めるのが今回の取り組みの目的。
この取り組みは、アメリカのナイト財団からの助成金50万ドルによって行われる。同財団は、デジタル時代における情報の影響を拡大する技術革新などに焦点を当てた活動を行っており、「家庭でのインターネットアクセスを提供することは、今まで家庭にインターネット環境が無かった人たちが経済にしっかりと参加し、仕事を学び探求する能力を拡大できる」とコメントしている。
マンハッタン、ブロンクス、スタテン島にあるニューヨーク公共図書館では、サービス開始に向けて1万台の無線LANデバイスの購入を予定している。
利用条件はニューヨーク市民で、公共図書館の指定プログラムに登録していること。