ニューヨークのスイーツ店で、スポンジを裸にさせたケーキ「Naked Cake(ネイキッド・ケーキ)」が登場し、そのユニークなデコレーションからスイーツ界の新たなトレンドとして注目を浴びている。
スポンジの上からたっぷりのクリームでコーティングする従来のケーキの概念を覆した同ケーキ。外側をクリームで覆わずに、スポンジに挟んだフルーツやクリームが丸見えの「ネイキッド」=「裸」状態に。周りを覆わないからこそ見える中身の層やグラデーションが、新鮮で面白いと話題になっている。
ニューヨークの人気スイーツ店「Momofuku Milk Bar(モモフク・ミルク・バー)」(251 E 13th St.)は、第一人者として同スタイルのケーキを世に広めた。素材そのものの色や質感を楽しめるウェディング・ケーキを作ろうとの思いで、他にはない「ネイキッド」スタイルを考案。約10種類から客が自分好みに組み合わせる3~4段のウェディング・ケーキやパーティー・ケーキを提供する。
ユニークなアイデアと見た目の美しさでたちまち浸透。現在ではニューヨーク以外の州でも同スタイルのケーキを提供する店が増え、流行している。また、周りをきれいにコーティングする必要がなく「簡単に作れるのにかわいい」と、手作りの「ネイキッド・ケーキ」を家庭で挑戦する人たちも増えている。