注文した商品をより早く提供する新サービス「エクスプレス・スターバックス」を9月5日、スターバックス社が発表した。ニューヨーク市内の店舗を対象に2015年からサービスの開始を予定している。

　同サービスではドリンクとフードの品数を限定し、店内のオペレーションを簡素化する。また、新システム導入で来店前にオンラインでの注文と料金支払いが可能になる。マンハッタン内のオフィス街や観光スポットの近くにある店舗では、出勤時やランチタイムにはレジの前に長い列ができる。忙しいニューヨーク市民にとってコーヒーのための待ち時間が減り、利便性が高まることが期待される。

　ニューヨークではStumptown Coffee Roasters（スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ）やBlue Bottle Coffee（ブルー・ボトル・コーヒー）などの高級コーヒーショップの登場だけでなく、マクドナルドを代表とするファストフード店のカフェ化が進んでいる。他社との競争が激しくなる中でスターバックスが顧客を奪い返し、業界シェア1位の座を維持できるのか。その動向が注目されている。