アースデーを間近に控え、地球に優しいベジタリアン・カジュアルレストラン「Otarian(オタリアン)」(154 Bleecker Street, New York)の1号店が4月19日、グリニッジビレッジにオープンした。
今月23日にはミッドタウンに2号店、イギリスでも2店舗を開店する同チェーンでは、世界基準「PAS2050(一般に利用可能な仕様)」に基づくCO2排出量が少ないメニューを考案。世界資源研究所とも協力する、業界初の地球に優しいファストフードチェーンの誕生となる。食材の空輸は禁止し、ゴミは民間業者に委託。98%を堆肥化またはリサイクルする。さらに、パッケージはサトウキビから作られた「バガス」を使用し、店舗は再利用材で構築するなど、環境、社会、経済的に持続可能なビジネスを追求し、おいしいだけでなく地球に優しい食体験を提供する。
創立者のラディカ・オスワルさんは「最も持続性の高い食生活はベジタリアニズム。菜食は生態系にダメージが少なく、資源へのインパクトも軽いうえ、通常の食事よりもCO2の排出量も少ない。我々の提供する食事1食ごとに、消費者が環境に良い貢献をしてもらうことがゴール」と話す。
メニューには、ロースト野菜のラザニア(9.95ドル)、野菜ハンバーガー(7.95ドル~)などのほか、サンドイッチ、カレー、サラダもそろえる。デザートにも卵を使わないクレームブリュレやチョコレートケーキ(3.45ドル~)など、趣向を凝らしたメニューが並ぶ。セットメニュー「カーボン・セービング・コンボ」1食で、エコカー約33キロメートル分の運転と同様のCO2削減が可能だという。
営業時間は、グリニッジビレッジ店=12時~翌1時(日曜は23時まで)、ミッドタウン店=11時~24時(日曜は20時まで)。