ニューヨーク市内の教会で3月8日、東日本大震災から4年が経つの前に追悼式典「TOGETHER FOR 3.11」が開催され、ニューヨーク在住の日本人を中心に約350人が集まり犠牲者に祈りをささげた。
主催者のAK(Akemi Kakihara)さんは「震災から4年がたとうとしているが復興は始まったばかり。今年もこうして皆で集まり、被災地の事を『忘れていない』という思いを届けたい」とあいさつし、参加者は1分間の黙とうささげた。
日本の被災地からはビデオメッセージが送られ、福島県相馬市の保育園児が元気よく歌を歌う姿が上映された。宮城県石巻市からから送られたビデオでは、「震災前の状態に戻すのではなく、新しいものを創っていきたい」という力強いメッセージが紹介された。震災で両親を失ったという高橋匡美さんは宮城県塩釜市から参加。「明日が必ずやってくる保証はない。だからこそ生きている私たちは『今』を精いっぱい生きなければいけない」と話す。
式典に参加した50代の日本人男性は「この式典の事を今年初めて知り、2時間かけてやって来た。仕事でお世話になった福島の方々を思い参加した」と犠牲者を悼んだ。式典の最後には1日も早い復興を願い、全員で「ふるさと」を合唱した。