メトロポリタン美術館の屋上庭園「The Iris and B. Gerald Centor Roof garden」で4月27日、竹を使ったアート・インスタレーション「Big Bambu: You Can't, You Don't, and You Won't Stop」が始まった。
同展では、ニュージャージー出身の双子アーティスト、ダグ&マイク・スターンさんの作品で、新鮮な竹をナイロンのロープで組んで作られた、長さ30.5メートル、幅15.2メートル、高さ15.2メートルの巨大モニュメントを展示。開催期間中もその制作は続き、来館者が制作過程を体感できることを意図する。
「常に完成しているようで、常に完成体ではない」という特徴を持つ同作品は、生命体の複雑さや絶え間なく代わり続けるそのエネルギーを表現。アーティストに加え、6~20人のロッククライマーの手により、春から秋にかけてその姿を変えていく。作品のインテリアには、屋上からの高さ12.2メートル、地上からは33.5メートルの、人が歩行可能な竹の小道があり、夏場は作品ツアーも予定する。
作品の規模について、ダグさんは「自分たちは小さい生き物だということ、個人単位では決して大きくないということを実感してもらうため。それに気付くことで夢にも思わないくらいもっと大きなものの一部だと感じられる」と話す。「モニュメントではあるが、自分たちが一部である生命体だ」(マイクさん)。
開館時間は9時30~17時30分(金曜・土曜は21時まで)。10月31日まで。