ニューヨークのクイーンズにある「アメリカ映像博物館」(36-01 35th Ave.)で現在、「Walkers: Hollywood Afterlives in Art and Artifact」 が開催されている。
映画にインスピレーションを得たアーティスト46人の絵画・写真・ドローイング・彫刻など約100点を、オリジナルの映画資料と共に紹介する同展。日本からは現代美術家として知られる杉本博司さん、森村泰昌さんの作品を展示する。
ハリウッド映画の中には、1シーンが流れただけで見覚えがあるような、強烈な浸透力を持ったものが多く、現代アートの世界にも影響を与えた。その映画のイメージは、月日が経過しても、分解やリミックスされて、アート作品に繰り返し取り込まれている。
同展では、アートに取り込まれ続ける様をアメリカの人気ドラマ「ウオーキング・デッド」に際限なく出てくるゾンビになぞらえ、「Walkers(ウオーカーズ)」と名付けている。
これまで映像資料に重点を置いてきた同博物館がアート作品を展示するのは、今回が初めての試みという。
開館時間は10時30分~17時(金曜は20時まで。土曜・日曜は11時30分~18時。)月曜・ 火曜休館。入場料は12ドル~。 2016年4月10日まで。