ニューヨーク市の公衆電話を無料Wi-Fiスポットにする「LinkNYC 」の設置が1月5日、始まった。
同計画は数年前から始まり、携帯電話やスマートフォンの普及により使われなくなった公衆電話を無料公衆無線LAN(Wi-Fi)として市民や旅行者に試験的に提供してきた。本格的な導入は初となり、マンハッタンの3番街と8番街での設置が始まった。7月までにはニューヨーク市の5区全体で510カ所に設置する予定。今後4年間で、4550カ所の導入を見込み、将来的にはその数を最低7500カ所にする計画。
同機器は平均的な公衆Wi-Fiの100倍の速さがあるとされ、一度に数百人が使える。同計画を発案した「The CityBridge」は各地区での高速Wi-Fiアクセスの提供を実現するため、最新ケーブルを引くなど2億ドル以上を投資している。
同機器はWi-Fi以外にも、USB用充電口が設置されているほか、搭載されているタブレットから地図の検索やウェブサイトを閲覧することもできる。アメリカ国内であれば無料で電話することもでき、911などの緊急通報も可能になる。Wi-Fiや通信にかかる費用は広告で補われている。