ニューヨーク市内の地下鉄に下着姿で乗車するイベント「No Pants Subway Ride(ノー・パンツ・サブウェイ・ライド)」が今年も1月10日、開催された。同イベントはパンツ(ズボン)をはかずに地下鉄に乗り、一般乗客の笑いを誘うことで、日常に楽しさをプラスすることを目的としている。
主催しているのはニューヨークを中心に、さまざまないたずらやコメディック・パフォーマンス・アートを繰り広げる集団「Improv Everywhere(インプロブ・エブリウェア)」。2002年にニューヨークで初めて開催され、当初の参加者は7人のみだったが、15年目を迎えた今年は4000人以上が参加した。ニューヨーク以外の60都市以上でも同時に開催され、全世界で1万人以上が参加し、イベントは年々拡大を続けている。参加者の男女比はおおよそ半々。
年が明けてから市内では寒波が続いていたものの、イベント当日は最高気温15度を記録し、参加者にはうれしい気温となった。集合場所の一つに指定されたユニオンスクエア駅内はノーパンライダーによる撮影会場と化し、パンツ姿同士で記念撮影をする姿が多く見られた。一般客を仲間に引き入れようと「パンツ・オフ・コール」をして、ノーパンツ仲間を増やす動きも一部見られ、イベントは大勢の人で盛り上がった。コールされた男性は恥ずかしがりつつも笑顔でズボンを下げていた。
参加した女性は「楽しむために毎年参加している。自分が楽しんで周りも笑顔にできるなんて最高のイベント。パンツでいかに個性を出すか考えるのも楽しみの一つ」と熱く語った。