ニューヨーク州のクオモ知事が1月8日、ニューヨーク市の公共交通システムを全面リニューアルする計画を発表した。
ニューヨーク市全体の交通状況の改善を目的とした同計画は、現在の公共交通システムを21世紀にふさわしいよう4年にわたり刷新するもの。
交通機関を「現代化」させるための改装計画として、地下鉄駅ホームに電光掲示板の導入、地下鉄車両とバス車内にUSB携帯充電口の設置、地下鉄・バス以外にもメトロノースやロングアイランド鉄道などの交通機関を含めたモバイル対応のデジタル改札システムの導入などを挙げている。以前から行っている地下鉄駅構内の無料Wi-Fi設置は、今年中に各駅に普及するよう工期を短縮するほか、一部バス車両への設置も進めるという。
地下鉄30駅にわたる全面改装は工期の短縮を図り、約半年~1年間完全に閉鎖する予定。改装の対象となる駅の中には、クイーンズ区のアストリア周辺の駅30Ave、Broadway、36Ave、39Ave、など4駅続けてリストに入っている駅もある。閉鎖される駅の順番は発表されておらず、「今後の通勤に支障がでないか」などの声が市民から上がっている。