ニューヨーク市とロングアイランドの一部にある「スターバックス」約300店舗で10月25日、スマートフォンから支払いができるモバイル決済が始まった。
同チェーンは昨年9月、シアトルとカリフォルニア北部の16店舗のほか、全米の大手量販店「Target(ターゲット)」に併設された店舗1,000カ所以上で、スマートフォン「BlackBerry」を使ったモバイル決済の試験運用を開始。今回は、そのエリア拡大としてBlackberry、iPhone、iPod Touchでのサービス提供となる。
スマートフォンを利用するスターバックスの顧客71%以上が、BlackBerryかiPhone所有者であることから、携帯アプリ「Starbucks Card Mobile App(スターバックス・カード・モバイル・アプリ)」を開発。モバイル決済は、同アプリをスマートフォンにインストールすることで利用ができる。
モバイル決済利用者は、同アプリからスターバックスカードアカウントを管理し、カードの残高確認や追加入金を行う。スクリーンに表示されたバーコードから決済できる仕組みになっている。支払いはコーヒーに限らず、スターバックスで取り扱う全ての商品に対する支払いが可能。同アプリでは最寄りの店舗検索やポイント確認などもできる。
同チェーンは、スターバックスカード導入以来売上げが増加しており、現在では約5人に1人が決済に同カードを利用している。今年のカード追加入金額は約7,300億円に達する勢いで、第3四半期の同カードの売上げは昨年より17%増、追加入金は59%上昇し、モバイル決済の導入による利便性の向上から、今後のさらなる業績向上に期待する。