日本を代表する指揮者小澤征爾さんが芸術監督を努めるフェスティバル「Japan NYC」が12月3日、カーネギーホール(881 7th Avenue, New York)をはじめニューヨーク市内各所で始まった。
65以上のコンサートや演劇を行う同フェスは、第1部を今月、第2部を来年3月~4月の2部構成で開催。「現代の日本」をテーマに、長い歴史の中で継続され変革し、進化を遂げて来た日本の文化と芸術を、能、和太鼓、漫画、美術展、ワークショップをなどのパフォーマンスとイベントを通じて探求できる場を提供する。
第1部では、小澤征爾さん指揮によるサイトウ・キネン・オーケストラのコンサートや、プロコフィエフの名曲を村上隆さん率いる「カイカイキキ」所属のアーティスト佐藤玲さんによる、アニメ・アートとともに紹介する「ピーターと狼」の開催、1950~60年代に活躍した作曲家、武満徹がスコア作曲を手がけた映画「切腹」「砂の女」などの作品を上映する。
第2部では、村上春樹さん原作「ねじまき鳥クロニクル」を、生演奏とダンス、スクリーン映写を含む操り人形浄瑠璃文楽で劇場化したマルチ・メディア劇の上演、新田昌弘さんと小山豊さんから成る津軽三味線ユニットの演奏のほか、五嶋みどりさん(バイオリン)と今井信子さん(ビオラ)が共演するコンサート、日系アメリカ人芸術家イサム・ノグチが舞台デザインを手掛けたバレエ作品の上映などをラインアップする。
入場料は無料~109ドル。パスポート(10ドル)購入で15%以上を割引く。