クリスマスが近づくと地域一帯がクリスマス・イルミネーションに染まるブルックリン区の高級住宅街「ダイカー・ハイツ」が、今年も壮大なライトで装飾されている。
同地区イルミネーションの始まりは、スパタ邸(1152 84th St)のルーシーさん。約3万個のライトを照らすなど、最も豪華なデコレーションを飾り付ける。同邸宅に続き、近所の人々も飾り付けを始め、今年で25年目になる。
寒さが厳しくなるホリデー・シーズンには、ニューヨーク全体がイルミネーションの光でほっと温まる雰囲気に包まれる。住宅街のイルミネーションの中でも最大級の同地区は、毎年約15万人が訪れる隠れ観光スポットになっている。
スタテン島に住むエスペランカさん家族は、フランスから遊びに来ている友人と今年初めて訪れた。雪も降る中、息子ダニエルくんはサンタや兵隊の装飾品を見てうれしそうに写真撮影。「自宅もデコレーションしているが、ここまで豪勢ではないので来て良かった」とエスペランカさん。
市内のバスツアー会社では同地区を回るプランを企画しており、ユニオンスクエアー発着「A Christmas Lights Tour of Brooklyn」(55ドル)では、イタリア系カフェ「Mona Lisa Pastry Shop & Cafe」のスイーツ「カノーリ」とカプチーノが付いたイルミネーション鑑賞ツアーを行っている。イルミネーション点灯はキリスト教の公現祭である来年1月6日まで続く。