マンハッタン116丁目イーストハーレムの高架下でニューヨーク市が運営するマーケット「ラ・マーケッタ(La Marqueta)」(1590 Park Avenue, New York)で2月2日、公開イベントが開催された。
ニューヨーク市はロウワーイーストサイドの「エセックス・ストリート・マーケット」復興に成功。それに続き、一時は生活雑貨、魚や肉屋など300近いテナントが収容されていたアップタウンに位置する同マーケットの再活性化を決めた。マーケット内のスペースを改装し、現在は野菜、ワイン、フルーツ店やカフェなど計10軒のベンダーが並ぶ。
同イベントでは、料理実演、試食、ベーカリー内のツアーなどを実施。当日は多くの買い物客が訪れ、マーケット内は盛り上がりを見せた。買い物に来ていたギネッテさんは「20年前にこの近辺に住んでいて祖母とよく買い物に来ていた。これをきっかけに、昔のようにたくさんのベンダーが入り、活気が出ればうれしい」と話す。
その中の一つ「Hot Bread Kitchen」は、働く女性を支援している非営利事業のベーカリーで、海外で生まれた女性を育成。今後、自身で店を持てるようサポートしている。そのほか、ニューヨーク市が約500万円を援助し、商業キッチンスペースも設置。起業者向けに低価格で同スペースを貸し出している。
同マーケットを運営するNY市経済開発公社のカイルさんは「グリーンマーケットなどで出店したくても、自分のキッチンでは出来ない人たちにも利用してもらえれば」と話す。
営業時間は、月曜~水曜=8時~17時、木曜~土曜=8時~18時。日曜=10時~18時(屋外)。