カーネギーホール(881 7th Avenue, New York)で昨年12月から行われている日本文化と芸術の祭典「Japan NYC」は、東北地方太平洋沖地震後もブルームバーグ合資会社協賛によるパネルディスカッションを除く全てのイベント続行を決定した。
カーネギーホールの専務理事であり芸術監督のクライヴ・ギリンソンさんは「私たちは日本で起きている大惨事で悲しみ包まれている。この苦しい時期にこそ、こうしたイベントを通じ、日本と日本に暮らす人々に敬意を表することが重要と感じている」と続行の理由を述べた。
一方、今月14日に予定されていた、現代日本での革新と利益を討議するパネルディスカッション「イノベーティング・アンド・プロフィッティング・イン・コンテンポラリー・ジャパン」は、討議内容の趣旨と現在の日本の状況を考慮し中止に。チケット購入客には全額を返金する。
同イベントは、日本を代表する指揮者小澤征爾さんが芸術監督を務め、第1部を昨年12月に実施。第2部を3月~4月に行う2部構成で開催。「現代の日本」をテーマに、長い歴史の中で継続して変革し、進化を遂げて来た日本の文化と芸術を、能、和太鼓、漫画、美術展、ワークショップなどのパフォーマンスとイベントを通じて探求できる場を提供する。