ニューヨークのパブリックアートを推進する「パブリック・アート・ファンド」が3月30日から、ユニオンスクエア(17th Street and Broadwayの角)でパブリックアートモニュメントの展示を始めた。
建造物のイメージになったのは、銀髪のカツラがトレードマークのマルチアーティストのアンディ・ウォーホル(1929-1987)。大学卒業後にニューヨークへ移住し、映画制作、シルクスクリーンによるファインアートを手掛け、やがてアメリカのポップアーティストの中で最も有名な人物として注目を集めた。
「ザ・アンディー・モニュメント」と題された同作品を手掛けるロブ・プルーイットさんは、新たなポップ・アート界を先導するアーティストとして注目を集める。映画のアカデミー賞と同等といわれるアート界の「グッゲンハイム・アート・アワード」を、パフォーマンス作品として開催したことでも知名度を高めた。
ロブさんは「私がNYに来たのは、ウォーホルの勇気と可能性を象徴している所だから。今回の作品には、これらの特別な意味を込めている」と、作品への意気込みを話す。
ウォーホルは、かつてユニオンスクエアに「ファクトリー」と呼ばれるスタジオ構えていたこともあり、同エリア周辺はウォホールが拠点としていた場所としても知られている。同プロジェクのスポンサーで、ユニオン・スクエア・パートナーシップのディレクターを務めるジェニファーさんは「アンディーは多くの時間をユニオンスクエアで過ごしていた。ロブさんの今回の作品は、ここでの最初の展示物にぴったり」とコメントする。
展示は10月2日まで。フリーガイド・コールは646-862-0945。