ニューヨーク市は5月24日、リサイクルショップなどの運営を手掛ける慈善団体「Housing Works」と協力し、寄付により集めた衣類や小物などのファッションアイテムを再利用するプログラム「re-fashioNYC」を開設した。
同プログラムは、着用しなくなった衣類や靴、使用しなくなったかばんや手袋、スカーフなど、まだ使える物をリサイクルし、ホームレスや低所得者でエイズ患者・HIVに感染した人、その家族に寄付する目的で実施する。
リサイクル用品の寄付は、市内のアパートに設置する特設ボックスで受け付け、寄付したい物は好きな時にいつでも投入できる仕組み。設置を希望するアパートのオーナーは、各自で申し込みができるほか、住人は市に設置のリクエストもできる。今回の開設にあたり、ブルックリン区のクラウンハイツにあるアパートが第1号となった。
NY市の長期計画とサステナビリティディレクターのデヴィッド・ブラッグドンさんは「今回の協力で『PlaNYC』の一部であるごみ廃棄場からの75%ごみ軽減目標に役立つ」と、市民救済のほかに、同市が掲げるインフラストラクチャー改修プランにも効果があるとコメント。
また、これらの寄付は税金控除の対象となることから、「寄付が簡単にできることで、納税者に長距離移動の負担もかからず、より環境に優しく素晴らしいニューヨークの実現となる」(ブラッグドンさん)とも。
同プログラムでは、ファッションアイテムのほか、きれいなタオルやブランケット、カーテンなどの布類の寄付も同時に呼びかける。