元ビートルズのジョン・レノンがニューヨーク自宅マンション・ダコタハウス前で、熱狂的ファンの凶弾に倒れた1980年12月8日から29回目の命日を迎える。
セントラルパークの西側、72ストリート付近に位置する「ストロベリー・フィールズ」は、生前ジョンが親しんで利用していた自宅前の公園一角を、オノ・ヨーコさんの寄付でジョンさんの45回目の誕生日にあたる1985年10月9日に設立したメモリアルだ。
ビートルズ作品「ストロベリーフィールズ・フォーエバー」にちなんで名付けられ、オノ・ヨーコさんがデザインした涙のしずく型の同記念碑には、イタリア・ナポリから贈られた大理石のポンペイモザイクの中心に「IMAGINE」の7文字が刻まれている。世界中からの訪問客が訪れるニューヨーク観光名所の一つとなり、毎日美しい花が飾られている。
毎年命日には、故人をしのぶ多くのファンが「ストロベリー・フィールズ」に集まり、ビートルズの曲を歌う姿が見られる。ビートルズ大ファンのリチャードさん(50代男性)は、妻のゾエさん、息子のジェイク君と参加。「時代を越えて愛される音楽の素晴らしさと、ジョンの偉大さを、先週7歳になった息子に教えたくて、今日はここに来た。」と話す。ジョンレンのTシャツを着た、マーリンさん(16歳・女性)は、今年で6回目の参加。「毎年ジョンの命日に、ここに来てジョンの歌を聞くと、とても安らかな気持ちになる。」と、特別な日への思いを明かす。