マンハッタンの空中公園「ハイライン(The High Line)」の第2区画が6月8日、正式に一般オープンした。
使用されなくなった高架貨物鉄道の線路跡地を再生して建設された地上9メートルの空中公園「ハイライン」は、2009年6月9日の第1区画オープン以来、一躍ニューヨークの人気ランドマークとなった。
ニューヨークのブルームバーグ市長らを招き7日にテープカットが行われた。今回オープンした第2区画は、10番街の22丁目から30丁目に延びる線路跡地を再生して、全長1マイル(約1.6キロ)に延長。22丁目と33丁目に位置するハイライン唯一の芝生エリアや、季節により色を変える紅葉樹、線路跡のさらに上に作られた鉄製の高架橋、その下から伸びる木々が近隣するビルのプライバシー保護を兼ねるなど、新しいデザインや仕組みが取り入れられている。
オープン当日は、子どもから大人、観光客、地元住民など多くの人が訪れ、歩道横に咲く花やハドソン川を眺めたり、マンハッタンの高層ビル街を見ながら散策を楽しんだ。しゃべる水飲み器からマイボトルに給水していた、アッパーウエストサイド在住のジェレッドさんは「ハイライン公園が大好き。今日オープンと聞いて、最初の訪問者になりたくてやって来た」と、ファンぶりを話す。
30丁目のハイライン下の駐車場に設置されたフードコート「The Lot」では、「レッド・フック・ロブスター・パウンド」のフードトラックなどがフードを販売するほか、たるから注ぐビールやワインを提供する「On Tap」も常設。子どもが遊べるプレイグラウンド「Rainbow City」では、ロサンゼルスから進出したアイスクリームトラック「Coolhaus」も出店する。
夏季の開園時間は7時~23時。新設されたアクセスポイントは23丁目、26丁目、28丁目、30丁目。