オハイオ州クリーブランドに本館がある「ロックの殿堂博物館」のソーホー別館「Rock & Roll Hall of Fame Annex NYC」(76 Mercer Street, New York)が、来年1月3日で閉館することが決まった。
2,300平方メートルのミニ・ミュージアムは、エルビス・プレスリーのジャンプスーツ、ブルース・スプリングスティーンの愛車だった1957年型シボレー、マドンナの衣装など、スーパースターゆかりの品々のほか、ラモーンズ、ブロンディー、パティ・スミスなどニューヨークをベースに活動したスターとニューヨークのロックの歴史を概観できる「New York Rocks」を常設展示。年間50万人の来訪者を見込んで昨年12月にオープンした。
地下スペースという目に付きにくい立地条件と金融危機の渦中での船出で、開館当初から成功が危ぶまれていたが、来館者数が伸び悩み、開館資金1,000万ドル(約90億円)を調達したスポンサー・グループの決断で、わずか1年での撤退となった
ジョン・レノンがニューヨークで生活した晩年の10年余りを、オノ・ヨーコさんが提供した初公開の遺品などで回顧する特別展「ニューヨークのジョン・レノン」が同館最後の企画展となる。
開館時間は、日曜~木曜=10時~20時、金曜・土曜=10時~21時。入場料は26.50ドル。