![「ありがとう、クオモ」のサインを手に行進する参加者](https://images.keizai.biz/newyork_keizai/headline/1309189545_photo.jpg)
マンハッタンのミッドタウン(5th Avenue & 36th Street)からグリニッジ・ストリートまでを行進する、世界最大のニューヨーク・ゲイ・パレード「The March」が6月26日、開催された。
同パレードは、1969年にグリニッジビレッジのゲイ・バーに踏み込み捜査をした警官に対して、店にいた同性愛者たちが起こした暴動「ストーンウォールの反乱」がきっかけで始まった。翌年、約3000人によるストーンウォール記念デモが行われ、以降、毎年開催。今年で42回目を迎える。
今年は、ニューヨーク州で同性婚を認める法案が24日に成立したことから、例年よりも一層お祭りムードの高く歓喜のあがるパレードとなった。NYのアンドリュー・クオモ州知事もパレードに参加。クオモ州知事が姿を見せると、沿道の観客からは感謝を表す声が飛び交った。
カップルでパレードを訪れていたクリスさんとパトリックさんは「ほかの州ではもう実施されているところもあるなか、NYも『やっと』といった気持ち。NYは鍵となる土地。これで後に続く州も増えると思う」とクリスさん。「自分はカリフォルニア出身だから、ことの重大さが良くわかる。これから問題もあるがまずはNYも第一歩を踏み出せて良かった」(パトリックさん)と話す。
ほかにも、爆音でダンスミュージックを流す山車や、ハーレーダビッドソンに乗ったバイクチームなど、数々の同性愛を支持する個人・団体がパレードを行進。デルタ航空やニューヨーク市警察(NYPD)などの企業や保安組織も参加した。