ウイスキー専門店「ザ・ウイスキーショップ(The Whiskey Shop)」(44 Berry Street, Brooklyn)が7月13日、ブルックリンの人気エリア、ウイリアムズバーグにオープンし話題を呼んでいる。
昨年オープンし人気上昇中のウイスキーバー兼レストラン「ザ・ウイスキー・ブルックリン(The Whiskey Brooklyn)」が運営する同店は、21歳の時にジャック・アンド・コークを飲んでからウイスキーに目覚めたという店長のジョナサンさんが、自身が好むアメリカン・ウイスキーをメーンにセレクト。27平方メートルの店内の、大きな棚に、全米各地から取り寄せた99種類ものウイスキーが並ぶ。
品ぞろえは、「ジム・ビーム」などのメジャーな品から、アル・カポネが愛した「テンプルトン・ライ」、ニューヨーク産「ハドソン・バレー・ウイスキー」、同店オリジナルの「トム・ロウレス」、最も高価な「ミクターズ・ライウイスキー25年」(350ミリリットル、375ドル)など、ローカルなものから、禁酒法時代を生き抜いたもの、歴史あるものまで幅広い。
アメリカン・ウイスキーが並ぶ中には、日本の「山崎12年」と「山崎18年」の名も。ジョナサンさんは「日本のウイスキーは、スコッチをもとに製造されているが、シングルモルトの山崎、特に12年にはアメリカらしさがある。この棚にふさわしい」と話す。
「イギリスは古典的なウイスキーの製造を貫いているため大きな変化が余りない一方、アメリカは禁酒時代を経て一度衰えたウイスキー文化が新世代の後継者の手で再建されつつあるため冒険的。これからが楽しみ」(ジョナサンさん)とアメリカン・ウイスキーの今後に期待を寄せる。
ジョナサンさんの「お薦め」は、アルコール度60%のノブクリーク9年。「シングルバレルの特別なバーボンで、ジム・ビームが持つラインの一つ。メジャーな銘柄が作る絶品を見つけるのも面白い」と話す。
営業時間は15時~23時(土曜・日曜は13時~23時)。火曜定休。