マンハッタンの日系ホテル「キタノ・ホテル(The Kitano)」(66 Park Avenue, New York)で8月2日から、旧暦の七夕(8月7日)にちなんだササ飾りが展示されている。
今回の飾りを手がけたフラワーアーティストで草月流師範、エリー・グレースさんは1993年から、ニューヨークを拠点に活動する。自身が仙台出身ということもあり、仙台の七夕まつりと震災被害への思いを込めて、今年から七夕の飾りを開始。7月に次ぎ2回目となる。
今回展示するササ飾りは草月流生け花のスタイルで制作。ササと天の川を象徴するかすみ草、「七夕の花」の一つであるキキョウに代わり、アメリカで入手しやすい紫色のスターチスを使ってアレンジした。「西洋の花でも日本のスタイルで飾れば、日本らしさを引き出せる」とエリーさん。
完成したササ飾りには、和紙や折り紙で作られた短冊や貝殻、吹き流しをデコレートし、七夕の雰囲気を作り出す。宿泊客が願い事を記せるようにと短冊も用意。日本語で書かれた短冊や英語で書かれたものも見られ、国内外から訪れる宿泊客の願いも託されている。
展示場所は、同ホテル正面エントランスと日本食レストラン「白梅」内。2階のバーラウンジからもササ飾りが見られる。同ラウンジでは、水曜から土曜にジャズセッションも開催。ササ飾りの眺めとジャズミュージックの組み合わせも楽しめる。
今月8日まで。