海外で生活する帰国子女を応援するオンライン学習塾「Y'sアカデミー」が9月1日、ニューヨークを拠点に北米・南米の子どもたちを対象に開校する。
同塾は、コンピューターにインストールする専用ソフトを利用し、インターネットを使い自宅で受講できる仕組みで、実際に難関校受験対策を担当する塾講師により遠隔から日本の教育が受けられる。
授業は講師1人に対し最大5人の生徒、モニターで互いの顔を見ながら行う。そのため講師は生徒の細かなケアができる一方、生徒も安心して質問できる。教材には、日本国内のほか世界中で利用されている日能研の「日能研リーグ」を採用し、小学校高学年を中心に「一般コース」と「進学コース」を用意する。
同社マーケティング・エグゼクティブの鳥居真太郎さんは「日本にいる子どもたちとの学力格差を心配せずに、安心して家族で駐在できる環境を作りたい。世界中にいつでも勉強ができる教育インフラを作っていきたい」と、今後の展開に向けて意気込む。
また同塾では、小学校高学年生の保護者を対象に、オンライン塾と平行し学校説明会も実施する。積極的に帰国子女を受け入れている中・高等学校の校長や受験対策担当教員がネット上に登場し、海外では入手しにくい情報をライブで無料提供。早い段階から帰国時の転入、編入に向けての準備を可能にする。1校の説明会は先着45人で、1人何校でも参加できる。
開校当日は無料体験授業も実施し、アメリカ東部、中部、西部で3回の授業と学校説明会を行う。