10月5日の米アップル元CEOスティーブ・ジョブズさんの訃報を受け、ニューヨーク・マンハッタンのアップル4店舗には大勢の人が詰めかけた。
たくさんの献花やキャンドル、手紙などが置かれた店頭で多く見られたのが、アップル・コンピュータの名称でもある米国産リンゴ「マッキントッシュ」。ロゴと同じように少しかじって置いてあるのが印象深い。
アッパーウエストサイド店やソーホー店、ミートパッキング店では、訪れた人がメッセージを残せるようにと、ポストイットとペンを置く配慮も。記されたメッセ-ジは、店の窓ガラスや壁に貼られていた。
最も多くの人が集まっていた5番街店では警備員も配置。外国からの観光客やニューヨーク市民の姿が絶えず、人ごみが消えることはなかった。ニューヨーク出身のグラフィックデザイナー、ピーターさんは「彼の製品を毎日使う身として、出向かなければと思いと足を運んだ。愛と尊敬があるから」と話す。
ギリシャから来ている写真家のマリアさんは「彼がいなかったら仕事時間人生の大半を相当無駄にしていたはず。だからとても感謝している」と、ジョブズさんのクリエーションが自分の仕事に大きな影響を与えたという。
「今後に対して不安は」という質問には、「彼の選んだ人たちならば安心できるはず」という声がほとんど。「ビッグアップル」のアップルファンはジョブズさんの遺志を信じる熱心なファンが多かった。