コカ・コーラが開発した次世代型ファウンテンディスペンサー「Freestyle(フリースタイル)」が、ニューヨークの街角に急増している。
1台で125種類以上のドリンクを提供する同マシンは、ベースとなる炭酸飲料やスポーツ飲料、水などにフレーバーを加え、「コークとラズベリー」「ファンタとピーチ」といった、自分好みのドリンクが作れるファウンテン。タッチパネルのスクリーンで操作する次世代型のドリンク販売機となっている。
2009年から2010年にかけて全米各地で実施テストが行われた同マシン。現在(1月10日現在)、全米で2007台が設置され、日本では昨夏に羽田空港第2旅客ターミナルに1号機が初導入された。ニューヨークでも昨年の登場以来、瞬く間にあらゆる所で見かけるようになった。
ニューヨーク市内では既に20カ所以上でサービスが始まっている。デュアン・リード、ウォールグリーンなどの薬局チェーンをはじめ、ハンバーガーチェーンのファイブガイズ、マクドナルドの加盟店舗に設置。バーガーキングも昨年12月に同チェーンの全ストア導入を発表するなど飲食店、小売店で通常のファウンテンに併設した設置展開が目立つ。
一方、エンターテインメント施設でのターゲットを絞った活用事例も見受けられ、タイムズスクエアの映画館では、ポップコーンとドリンクが手放せない映画鑑賞客をターゲットに、同マシン5台を設置した特設コーナーを設けた。マディソンスクエアガーデンでは、NBAチーム「ニューヨーク・ニックス」のVIPエリア「Delta Sky360 Club(デルタ スカイ360 クラブ)」に設置し、特定客を対象に無料で提供するなど、エンターテインメントの一部とした活用法を取っている。
今年に入ってから、導入を決定する企業も見られる「コカ・コーラ フリースタイル」。今後もさらなる拡大が予想される。