米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の最終戦「スーパーボウル」を2月5日に控え、ニューヨークではお祭りムードが加熱している。
アメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウルに、今年はニューヨークで誕生したNFLチームの一つ、ニューヨーク・ジャイアンツ(本拠地はニュージャージー)が出場。2007年以来となる5年ぶりの王者の座を懸けて、ニューイングランド・ペイトリオッツと対戦する。
地元チームの出場とあり、NY市内のスポーツ店や路上では、「ビッグ・ブルー」の愛称で親しまれるジャイアンツのTシャツ、帽子などのグッズを販売。レストランやスポーツバーでもパブリックビューイングやパッケージメニューを企画し盛り上げている。
ミッドタウンのアイリッシュバー「Foley's(フォーリーズ)」(W 33rd Street)は、ペイトリオッツの本拠地ボストン原産のビール「Samuel Adams(サミュエル・アダムス)」の販売中止を発表。「地ビール『ブルックリン・エール』をオーダーするように呼び掛けている」と、オーナーのショーン・クランシーさんはコメントし、地元チームをサポートする姿勢を見せている。
同店ではまた、ボストンの人気スポーツバー「McGreevys(マックグリービーズ)」(911 Boylston Street, Boston)と競争。アイルランドの伝統料理「シェパーズ・パイ」の売れ行きが多かった店のオーナーが敵チームのユニホーム着用して敵地に出向き、バーテンダー業務に就くという。売り上げは慈善団体に寄付するとしている。
ほかにも、NYのホテル「YOTEL(ヨーテル)」(570 10th Avenue)では、49ドルの食べ放題・飲み放題パッケージを用意。定番のスーパーボウルフード「バッファローウイング」を食べながら、フットボール観戦できる場を提供する。
また、NY市では2月3日を「ブルーフライデー」とし市民に青の着用を促がしているほか、ボストンと提携した「スーパーツアー」を企画。勝利チームのファンの中から抽選で一家族に、敗戦チーム本拠地への2泊3日の旅行をプレゼントする。