第46回米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の最終戦「スーパーボウル」で優勝したニューヨーク・ジャイアンツが2月7日、地元ニューヨークで凱旋(がいせん)パレードを行った。
ボストンを本拠地とするニューイングランド・ペイトリオッツと対戦したジャイアンツは、接戦の末残り1分で大逆転。5年ぶり4度目の勝利を収めた「ビッグブルー」の面々はこの日、トロフィーを手に地元ニューヨークに戻り大勢のファンの前に姿を見せた。
11時に始まったパレードは、ダウンタウン・マンハッタンのバッテリープレースをスタートし、「キャニオン・オブ・ヒーローズ」(ブロードウエーの通称)をワースストリートまで北上。トラックの荷台に乗った選手へ、沿道を埋めるファンが大きな声援を送り選手の活躍をたたえた。今年のMVPに輝いたイーライ・マニング選手の姿が見えると、大きな歓声があがり「MVP」コールが鳴り響いた。
9時から待ったというニューヨーク市内在住のフィンリーさん親子は、最前列でパレードを鑑賞。息子のディラン君は持参したフットボールに選手のサインをもらい、「良い思い出になった」と笑顔で話す。「ディランは生まれた時から11年間ジャイアンツファン」と父のゴードンさん。
コネチカット州から息子と孫と一緒に来たというビンセント・ボナパルトさんも「自分は1950年代からファン。優勝したらパレードに行くと決めていた」という熱血ぶり。ほかにもマンハッタンの北部ウエストチェスターやニュージャージー州から訪れたファンなど、100万人以上が集まった。
パレードに続きNY市役所前では祝賀セレモニーを開催。ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長から、同市に貢献した「ヒーロー」に渡される「市の鍵」が授与された。
前回ニューヨーク市内で優勝パレードが行われたのは、米大リーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキースが優勝した2009年。当時は松井秀喜選手がMVPに輝き、「マツイ」の叫び声があちこちで響いていた。