日本の皮革製品を紹介するイベント「LEATHER JAPAN 2012(レザージャパン2012)」が2月13日、「メルセデスベンツ・ファッション・ウイーク(MBFW)」で行われた。
バッグの企画、製造、販売を中心とした企業「クイーポ」(東京都新宿区)の呼び掛けにより結成された任意グループ「日本皮革製品発信実行委員会」が主催する同イベント。日本の革製品全体の海外進出が弱いことから、「ジャパン・レザー・ファッション」のアピールを目的に展示、プレゼンテーションを実施する。
今回の展示は、日本の革製品の海外展開を目指す事業者を支援する経済産業省の資金援助を受けて実現。海外市場開拓では日本ファッション・ウイーク推進機構(JFWO)の協力を得る。
イベントでは、レザー製品で知られるブランドからデザイナーがコラボ。「Aguri Sagimori(鷺森アグリ)」と「Sakaguchi・Koshi・For・Blaze(坂口晃司)」や、「No No Yes!(橋本太一郎)」と「Le Parrain(横尾直)」によるコラボ作品などをモデルが着用しショーケース。「genten」の鞄は円を描くように吊され、間近で見ることができる演出のプレゼンテーションとなった。
開場前には長い行列ができるほどの盛況ぶり。会場の入り口では日本酒や焼酎でもてなすなか、オープンと同時に場内は多くの来場者であふれた。
「バイカールックのジャケットなど、繊細さと強さが合わさった感じがすてき。こちらで販売したら買いたいと思える作品」と会場を訪れていたNY在住のダニエル・アイムスティーさん。日本の革製品の海外展開については「ニューヨークは特に(海外ブランドに)オープンだし、確実に受け入れると思う」(ダニエルさん)と、ニューヨーカーの好意的な声も聞け、日本の革製品アピールと海外展開への第一歩を飾った。