ニューヨーク市は1万台のバイクシェアリングプログラムの7月の運用開始に先立ち、600カ所のシェアステーションの場所と利用料金を発表し、ニューヨーカーの新しい足として注目を集めている。
昨年9月にニューヨーク市運輸局(DOT)が導入を発表した同プログラムは、米シティバンクが5年間5,000万円以上でスポンサー契約を結び、「Citi Bike(シティバイク)」に正式名称が決定。税金を使わないNYの新しい公共交通手段として定着を目指す。
ステーションは79丁目からブルックリンにわたる路上に設置され、15~60台の自転車を置く。ブロードウェー東側のコロンバスサークルからペンシルバニアステーションまでの区間では、2~3ブロックおきに設置。ウェブサイト上で募ったニューヨーカーの投票を参考にした配置となっている。
料金設定は、最初の30分が無料で以降30分ごとに4、9、12ドルと加算されていく。1日パスが9.95ドル、7日パスは25ドル、1年パスは95ドル。16歳以上なら観光客も利用でき、借りたステーションと異なるステーションでの返却も可能。最寄りのステーションや使用できる自転車の有無などの情報をリアルタイムで検索できるスマートフォン向けアプリも導入する。
「Alta Bicycle Share」社を起用する同プロジェクトは、ボストンやシカゴなどの米国内をはじめ、ロンドン、メルボルンなど海外都市でも展開している。