アッパーウエストのアトリエから陶芸作品を通して世界へ笑顔を届けるアーティストHideminyさんが、「現代茶湯アワード2012」の「茶ガールかわいい茶道具部門」一次審査を通過し、東京プリンスホテルでの作品の展示が決まった。
Hideminyさんは、ニューヨークに移住後ファッション界でデザイナーを経験した後、散歩途中で陶芸教室を見つけ、足を踏み入れたのをきっかけにセラミック作りをスタート。家族や友人へのプレゼントとして制作し作品をブログに載せたところ、口コミで人気が広がった。
「諦めなければ何でもできる」と力強く話すHideminyさんは、NY発手作り製品のオンラインマーケット「Etsy(エッツィ)」で作品を販売。顧客との交流を広げ、現在は世界各国から毎日問い合わせが殺到している。「(セラミック作品を)作るのが好き。作品を通して笑顔が広がるのがうれしい」(Hideminyさん)と、レース調のデザインにピンク、緑、白を基調とした優しい雰囲気の作品を世界中に届ける。
これまでパリのベルサイユ宮殿からキャンドルホルダーの発注を受けたほか、日本をはじめオーストラリアやアトランタの雑貨店などにも出品。注文も受け付ける。NYではアッパーウエストサイドのギフトショップ「Stoopher & Boots(ステューファー&ブーツ)」(385 Amsterdam Ave, New York)が作品を取り扱っている。
作品の中で1 番人気は、セラミックマカロン(3個セットで25ドル)で、好みの香りをスプレーし繰り返し使用できる。表記するメッセージや色など「お客さまからのカスタマイズにはなるべく応えるようにしている」と笑顔で話す。
天使好きの友人へのプレゼントとして作った天使のジュエリーも、現在は洋服やマフラーに付けるピンや食器のワンポイントとして注文が入る。茶わん(箸置きとセットで58ドル~)、マグカップ(40ドル)やウオールポケット(98ドル)なども販売。
東京プリンスホテルで開催される同アワードは、若手の作家が新たな発想で日本の伝統文化を発展・伝承する機会を作ることが目的。6月8日~10日に開かれる受賞発表会で、グランプリ、各部門の大賞を発表する。