ニューヨーク市は、無料公衆無線LAN(Wi-Fi)ホットスポットを7月11日から、市内10ヶ所の公衆電話に試験的に導入している。
誰でも無料で利用できる同スポットは、ミッドタウンやソーホーなどマンハッタン地区に7ヶ所、ブルックリン地区に2ヶ所、クイーンズ地区に1箇所設置しており、それぞれ公衆電話から半径約30~60メートルの範囲でインターネットが利用できる。
「今回のホットスポット設置を含め、現在の情報通信の構造基盤をさらに向上していく」とニューヨーク市情報技術通信局(DoITT)のラウール・N・マーシャント局長はコメントし、世界的なデジタル・シティを目指す。また、同市のチーフ・デジタル・オフィサーのレイチェル・スターンさんは「最も多いニューヨーカーからの要望は無線公衆Wi-Fiの増設。公衆電話のWi-Fi試験導入で、利用者拡大へのさらなる一歩が踏み出せてうれしい」とコメントする。
使い方は、スマートフォンなど各端末の設定画面で「Free WiFi 」「NYC Free Public WiFi」を選ぶと接続ができる。個人情報の入力が不要の同WiFiは、今後ブロンクス地区とスタテン島にも設置する予定で、2014年10月をめどにニューヨーク市5地区に展開していく。