東京でラーメン店2店を経営し、ニューヨークでもオープンを目指しているアメリカ人のアイバン・オーキンさんが7月17日、イースト・ビレッジのラーメン店「モモフク・ヌードルバー」(171 1st avenue)で自作のラーメンを振る舞った。
日本と日本食が大好きだというアイバンさんは、ニューヨークのレストランで料理人として働いた後、2007年に東京の芦花公園に「アイバンラーメン」をオープン。材料を近所で仕入れ、全て手作りでできるだけ早く提供するという「スローフードファスト」の精神で、経堂に2号店も開き定評を得ている。
ニューヨークでも出店を目指す中で知名度を上げるため、以前から付き合いのあった「モモフク・ヌードルバー」で「アイバンラーメン」を提供することになった。定番の塩ラーメン、トビウオのだしを使った冷やし塩ラーメン、豚骨や野菜のだしを使ったまぜ麺の3種類。開店の17時半前から長蛇の列ができ、店内も大にぎわい。19時には用意した150食のラーメンが完売となった。
インターネットで今回の試みを知り食べに来たというブルックリン在住のルース・リベラさんは、「塩味がさっぱりしておいしかった。新店舗ができたらまた食べに来たい」と満足そうだった。
「アメリカ人がラーメンを自然に食べられるようなカルチャーになるとうれしい」と話すアイバンさん。日本では日本人に認められるラーメンを目指していたが、ニューヨークでは「アメリカ人に正しいラーメンを提供したい」と、日本語で夢を語った。現在は日米を行き来しながら、今年末をめどに新店舗オープンを目指して物件や食材を探す日々を送っている。