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被災の高校生がNYでチャリティーイベント-3・11の記憶と感謝を英語で

「3.11 SURVIVORS」公演の様子

「3.11 SURVIVORS」公演の様子

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 ニューヨーク・ミッドタウンのスカンジナビア・ハウス(58 Park Avenue)で7月24日、東日本大震災で被災した仙台市の高校生らが中心となったチャリティーイベント「3.11 SURVIVORS(『生存者』の意)」が開かれた。

公演後完成したPESUさんの作品

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 支援への感謝と復興への誓いを伝えたいという思いから実現。仙台育英学園の高校生26人とニューヨークで活動するアーティストらが1時間15分にわたって講演した。

 高校生による合唱で公演が幕開け。3月11日について、「真っ暗の学校で、夕飯にチョコレートが配られ、毛布1枚を友達と分け合った」「情報源のテレビやラジオが遮断され、被害の大きさや家族の安否を知ることができないまま、夜を過ごした」といった生々しい記憶を、高校生たちが英語で語った。復興にはアメリカの「トモダチ作戦」が大きな支えになっていると、感謝の言葉も述べた。

 このほか、尺八の演奏やアメリカの高校生デュオによる歌、YOSAKOIダンスグループ「天手古舞」のパフォーマンス、アーティストPESUさんによるライブペインティングなども披露された。公演後のレセプションでは、高校生やアーティストらと来場客が日本のお菓子を楽しみながら、交流を深めた。

 英語の歌詞を覚えるのが大変だったという同校の有馬豪星さんと阿部創玄さんは「公演を終えてホッとした」と顔を見合わせて笑った。鈴木ふみのさんは「全員の心を一つにして合唱することができたので成功。これからもニューヨークの皆さんにありがとうを伝えていきたい」と満足げだった。

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