2007年の統計結果、ニューヨーク出生者の平均寿命が79.4歳となり、2006年の平均を5カ月上回る過去最高を更新したことを、ニューヨーク市保健局が発表した。(全米平均77.9歳)
全国レベルの増進率をしのぎ、女性=82歳・男性=76.4歳となり、2001年以降の平均寿命が1年7カ月の延びたことになる。
前年に比べ、薬物関連=13%、HIV=4%死亡者減少が報告され、薬物常習者の減少、HIV検査の普及、効果的な薬物療法の拡大が要因と考えられている。過去5年間ニューヨーク出生者のHIVによる乳児の死亡例がなく、2008年は初めて15歳未満の子どものHIVによる死亡者もゼロと報告された。
35歳以上の喫煙に起因する病気の死亡者は、オフィスやレストランの禁煙化により、2003年の8,520人から、2008年は7,569人へ、過去5年間で11%減少した。
最も多いのは心臓疾患による死亡者で2万1,192人。悪性腫瘍(1万3,047人)、インフルエンザ・肺炎(2,300人)、糖尿病(1,643人)がこれに次ぐ。65歳未満の悪性腫瘍による死亡者は、肺がん(894人)、乳がん(493人)、大腸がん(450人)で、全般的に減少傾向にある一方で、大腸がんによる死亡者は12%増えたと報告されている。