マンハッタンの最大級のターミナルであるグランドセントラルターミナル(87 E 42nd St.)が2月1日で100周年を迎え、1日を通して誕生日会が行われた。天井に星座が描かれたターミナルの中心部には特設ステージが設けられたほか、窓にはと大きく「100」と掲げられ、お祝いモード一色となった。
メーンステージではセレモニーに駆け付けた著名人のスピーチや、「Happy Birthday」の合唱、ダンスやライブミュージックなどのパフォーマンスが披露され「Yeah! This is New York」と叫びながらイベントを楽しむ市民で大いに盛り上がった。郵便局はグランドセントラルターミナルの100周年を記念した切手を販売し好評を呼んだ。
ターミナル構内では各所で無料の記念スーベニアが配られ、Vince Camutoの香水や木製のビンテージ・トレイン・ホイッスルなどがあり、スーベニアを欲しがる人で長蛇の列ができた。列に並んでいたアメリカ人女性は「何分待つのかわからないけど、すごく楽しみ。チーズケーキを配っているといううわさも聞いたし、他の列にも行ってみたい」と楽しそうに話していた。各店でも無料のチョコレートやドリンク、スォッチペン、イヤリングなど多数のイベントグッツを配ったほか、レストランやショップでは100年前の1913年当初の価格で一部メニューや商品を提供するなどして会場を盛り上げた。
併せて、歴史的建造物であるグランドセントラルターミナルと、来年100周年を迎える東京駅が、日米両国の鉄道と観光の交流を推進するために姉妹駅の締結をすることになった。米国の鉄道駅との姉妹駅締約は日本では初めてという。3月19日にグランドセントラル駅構内で締約を予定している。