ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3月3日(一部1日)より、公共交通運賃の値上げを開始する。地下鉄乗車料金はメトロカード(乗車券)の種類によって運賃の値上げ率が異なる。
これまで2.25ドルだった地下鉄やバスの乗車料は、2.50ドルに値上げされ、チャージ時に追加されていたボーナス金額は7%から5%へ減少する。一方で、10ドル単位でしか追加きなかった課金システムは、今後5ドル単位のリチャージが可能となる。また、1回使い切りの乗車券は2.50ドルから2.75ドルに、エクスプレスバスは5.5ドルから6ドルにそれぞれ値上がりする。
29ドルだった7日間乗り放題券は、30ドルに、30日間乗り放題券は104ドルから112ドルと8ドルの値上げとなる。
交通運賃の値上げと同時期に、新システム「メトロカード手数料制度」も開始。新しいメトロカードの購入時に、乗車料金に加え1ドル 課金される。同局はメトロカードの再利用を促している。
主要な横断トンネルや橋の通行料も値上げが始まり、 E-Zpassを利用する際の料金は.480ドルから5.33ドルに、現金払いの場合は6.50ドルから7.50ドルとなる。渋滞緩和のため、利用者にはE-Zpassへの転向を促す動きも見られる。ロングアイランド鉄道とメトロノース鉄道は3月1日より8.2%~9.2%の値上げを開始する。
ニューヨーク市民からはサービスの向上に期待したいという声と、生活に支障が出るか心配という賛否両論の意見が出ている。