Fellowship for Japanは3月10日、ニューヨークのFirst Church of Christ, Scientist（10 West 68th Street at Central Park West）で東日本大震災の追悼式典「TOGETHER FOR 3.11」を開催する。

　2011年3月11日に発生した東日本大震災。東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した津波およびその後の大きな余震は、戦後の自然災害で最大の被害を生んだ。警視庁が今年2月27日に発表したデータでは、死者1万5880人、行方不明者2694人となっている。災害に伴い発生した福島第一原子力発電所事故は、放射能物質による被害を生み、災害前発電所近くに住んでいた住民の強制避難や農作物の風評被害など、現在も深刻な問題となっている。

　東日本大震災後、ニューヨークでも数多くの日本支援団体が生まれ、各団体が個々で日本支援活動を続けてきたが、Fellowship for Japanは団体同士が協力し合うことで、より大きな日本支援ができるという考えの下、リーダーたちが集まってできたネットワーク。

　東日本大震災から2年の月日が流れてもなお、被災地での復興への道のりは遠く、苦しみや痛みを抱えている人がたくさんいる。「被災地のことを忘れないで」「あの日を風化させないで」などの思いを受け、「ニューヨークは忘れていない、これからも一緒に復興していこう」とメッセージを送る。参加者にはペンの持参を呼び掛け、ポストカードにメッセージを記入してもらう。カードは全て被災地に送り、海を越えて被災者たちを励ましていくという。

　当日は在ニューヨーク日本国総領事館の廣木重之大使、ジャパン・ソサエティーの櫻井本篤理事長、ニューヨーク宮城県人会の佐々木健二郎会長など数人が追悼スピーチを行う。会場では、被災地の現状や、地元の人たちから送られたビデオレターを見ながら、多くの人々へ祈りをささげる。

　追悼式典は16時45分開始。服装は自由で最大1000人の来場が可能となっているが、席が限られているため、早めの来場を呼び掛けている。参加無料、任意の寄付金を受け付け、収益の100％を在ニューヨーク日本国総領事館Japan Earthquake Relief Fund、ジャパン・ソサエティーなどを通じて、東日本大震災支援に送る。