3月17日（現地時間）に行われた第3回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）準決勝、日本対プエルトリコ戦で、プロモーション会社O planningが、ニューヨークのミッドタウンに位置するバー「The Liberty NYC」（29 W 35th St.）でパブリックビューイング「侍JAPAN観戦イベントin New York」を開催した。21時に開始した同イベントには、市内から150人を超える侍ジャパンサポーターが応援に詰め掛けた。

　参加者は、ニューヨーク在住の日本人駐在員、学生、主婦から日本びいきのアメリカ人など多岐にわたり、巨大スクリーンに映し出された試合を、ビール片手に楽しむ姿が見られた。貸し切りで行われたパブリックビューイングでは、「ニューヨークという地で、日本人が団結して応援できるのはとてもありがたい。すごく楽しくて最高」と盛り上がるサポーターたちや、野球をあまり知らない参加者がルールの説明を受ける光景が見られた。

　大会3連覇を目指す侍ジャパンは、序盤に先制を許す苦しい立ち上がりとなり、中盤にもホームランを打たれ、会場内には重苦しい雰囲気が立ち込めた。しかし、侍ジャパンが終盤に待望の1点をもぎ取ると、会場の歓喜も最高潮となり、初対面ながらもハイタッチを交わすなど、サポーターによる熱気に包まれた。

　観戦終盤は深夜24時を回っていたにもかかわらず、ほとんどの来場者が試合終了の瞬間まで侍ジャパンを応援し続けた。日本は1-3で無念の敗退。WBC3連覇の夢はここで断たれることとなったが、同イベントに参加したニューヨーク在住の日本人男性は「今回の結果はとても残念だが、ニューヨークに住む日本人みんなで心を一つにして応援することができとても楽しかった。来年開催されるサッカーワールドカップ（W杯）ブラジル大会でも、日本代表をニューヨークに住む日本人で一緒に応援したい」と話した。主催のO planning担当者は「直前の日程決定で、告知期間がなかったにもかかわらず、たくさんの人たちに駆け付けてもらえて感謝している。ただ負けたのは素直に残念。今後もニューヨークの日本人コミュニティーを盛り上げられるイベントを開催したい」と話した。