ニューヨークのファッション地区、ソーホーにあるベーカリーストア「Dominique Ansel Bakery(ドミニク・アンセル・ベーカリー)」(189 Spring St.)が5月10日に販売を開始したクロワッサンとドーナツを組み合わせた新感覚のスイーツ「クロナッツ」が市内で大流行している。
同ベーカリーのオーナーでパティシエのドミニク・アンセルさんが開発した「クロナッツ」はクロワッサンが持つ独特のバター風味と多重の薄い層が作り出す食感、ドーナツならではのトッピングと丸い形状、油で揚げたジューシーさが一つになっている。
今までにはない味と食感の組み合わせに人気はたちまち爆発。6時過ぎには店前に人が集まり始め、8時の開店時には1日200個限定の「クロナッツ」を求めて150人以上の行列ができるほどの人気。あまりの人気ぶりに同ベーカリーは「クロナッツ」を商標登録した。
アンセルさんはフランス・パリ出身。ニューヨークの有名フレンチレストラン「Daniel(ダニエル)」のパティシエとして腕を磨き数々の賞を受賞。2011年11月にオープンした同ベーカリーは、2012年にタイム・アウト誌で「ベスト・ニュー・ベーカリー・オブ2012」に選ばれ、今最も勢いのあるパティシエの一人として全米中で注目を集めている。
アンセルさんは「誰もがクロワッサンとドーナツを知っているが、2つの見た目と味が一緒になったものはどこにも存在しなかった。われわれは常に新しいものを作り続ける」と話している。価格は1個5ドル。購入は1度に1人6個まで。売り切れ次第終了。
営業時間は8時~19時(日曜は9時~)。