ニューヨークのジャパン・ソサエティー(333 E. 47th St.)は、7月11日から21日まで日本映画祭「ジャパンカッツ」を開催している。7回目となる同イベントは「テルマエ・ロマエ」「ヘルタースケルター」「のぼうの城」など、話題作を上映。
12日に上映した「HK 変態仮面」はニューヨーカーから大好評を受けた。チケットは完売し、当日はキャンセル待ちの列ができるほどの人気ぶり。上映前にはDVDの抽選会が行われたり、司会者がパンツをかぶり変態仮面に変身するなど、会場を沸かせた。
映画の冒頭で「Ryohei Suzuki」とテロップが流れると会場からは既に笑いが起き、物語の始まりとともに会場は爆笑の嵐に。変態仮面変身のシーンや戦闘シーンでは笑いとともに拍手まで起こり、終始笑いの絶えない上映会となった。
会場に訪れていた日本人は「今まで最初から最後までこんなに笑った映画は初めて。海外で見たからこそ、こんなに笑えたのかもしれない。外国人の方の笑い声が激しくて、音声が聞こえなかったくらい。すごく楽しかった」と話し、マンハッタン在住のポールさんは「日本人が内に秘めている変態要素を、コメディータッチに描いたこの世界観がたまらない。主人公の肉体美も最高だった。すぐに引き込まれてしまったけど、この『変態』が日本人の普通だとアメリカで勘違いされなければいい」と話した。
会場には「マイ・パンツ」を持参した変態仮面ファンや、「Best Movie Ever」と話す外国人など、日本の「変態」に大絶賛の声が上がった。今後はモスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した「さよなら渓谷」など幅広いジャンルの作品が上映される。
チケットは一般12ドル。ジャパン・ソサエティーメンバー、シニア、学生は9ドル。