9月19日、ブロードウェーのリチャード・ロジャース劇場(226 W. 46th St.)で「ロミオとジュリエット」が開幕した。英俳優オーランド・ブルームさんがロミオ役を演じているとあり、連日公演後の楽屋口には多くの女性ファンが詰め掛けている。
ブルームさんのブロードウェー・デビュー作となる同作は、開幕前から注目が集まっていた。現代風にアレンジされたストーリーは、モンタギューは白人一家、キャピュレットは黒人一家という設定。衣装も現代に合わせロミオはパーカーにジーパンという今どき風の若者の格好をしているが、シェイクスピアならではの古典的な言い回しを残したユニークな演出で描かれている。
ブロードウェーで公演される劇の魅力の一つは俳優が楽屋口から出てくる時にファンとの交流があること。サインがもらえたり写真撮影に応じてくれたりするため、お目当ての俳優を待ち構えるファンが多い。同公演では数多くのハリウッド映画で活躍するブルームさんが間近で見られるとあり、その姿をひと目見ようと公演終了後の楽屋口や反対車線の歩道にまでファンが集まっている。
ブルームさんが姿を見せると黄色い声援が飛び交い、中には泣き出す女性ファンの姿も。雨が降っているにもかかわらずサインに応じた後も車に乗るまで手を振り続け、反対の歩道にいるファンの声援にも応えるなどファンサービスを見せている。
公演を見にを来ていた女性は「古典的表現と現代的要素が織り交ざった興味深い内容の劇だった。オーランドも見られたから来てよかった」と話していた。