「オバマケア」問題で米政府機関17年ぶりに閉鎖-NY自由の女神にも影響

リバティ島閉鎖を知らせる看板

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 アメリカ政府与野党の対立により2014年度の予算成立ができなかったため一部の政府機関が10月1日より閉鎖されている。これに伴い米国内の有数の観光地も閉鎖され、ニューヨークでも国立公園のリバティ島が閉鎖され上陸ができず、観光名所である「自由の女神」が見られなくなっている。

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 問題の争点はオバマ大統領が推進する医療保険制度改革(通称「オバマケア」)。アメリカでは日本のような国民医療保険制度はなく保険に入っていない国民が多い。そのためオバマ大統領は全国民に医療保険介入を義務付けようとしているが、民主党と共和党の合意には至らなかった。予算が成立しないことには政府機関で働く職員への給料支払いが決まらないため、約80万人の国家公務員が休暇を余儀なくされている。

 郵便局や警察など、最低行政サービスは業務が継続されているが、無給または支払いが滞っている状態の勤務になっている。市民からは「郵便局や救急医療などの機関が完全に閉鎖されなくてよかったと思うが、給料が出ない状況では勤務に支障がでないか不安」などの声が上がっている。

 閉鎖されているニューヨークの自由の女神は昨年10月末の大型ハリケーン「サンディ」の被害を受け、修復のために一般公開を中止。今年7月4日の米独立記念日に一般公開を再開させたばかりだった。現在もリバティ島行きのフェリー乗り場に集まる観光客は多く、封鎖していることを知り落胆する姿も見られている。

 事前にチケットを購入した人のための遊覧船ツアーが行われているが、フェリー乗り場のバッテリー・パークは普段よりも活気がない。カリフォルニア州から観光に訪れたクレアさんは「せっかくニューヨークにやってきたのに一番ともいえる名所が見られなくてすごく残念。リバティ島に上陸して間近で自由の女神を見たかった」と話した。

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